Hakurokin’s 縁側生活

アルコール依存症/うつ病/リハビリブログ

2018-01-01から1年間の記事一覧

マスコミ理性批判

裏切るのは感性あるいは身体ではない。理性のほうこそ裏切るのだ。なぜか。 「人間の理性は、或る種の認識について特殊の運命を担っている、即ち理性が斥けることもできず、さりとてまた答えることもできないような問題に悩まされるという運命である。斥ける…

アレントその可能性の内乱

26日/朝日新聞夕刊/4面/テーブルトーク。 「生活に占める労働の割合 考えたい」とのタイトルで百木漠(立命館大専門研究員)の著書に関し、百木へのインタビューを通して記者が次のようにまとめている。ハンナ・アレントに関する。前回のブログでアレ…

猫さまざま

ラカン派精神科医としてと同時に思想家としても知られる斎藤環は実は猫を飼っているらしい。猫の年齢は2015年当時で6才。生きていれば9才になるはずだ。「猫はなぜ二次元に対抗できる唯一の三次元なのか」(青土社)の巻頭を飾る部分で「なぜ猫を飼う…

言語としての「人妻」考

ネット検索してみたところ次のような数値が出た。 「不倫エロ」=5500万件。 「人妻エロ」=1億4200万件。 「不倫エロ」より「人妻エロ」の方が8700万件も多い。圧倒的な差だ。しかし、不倫はいかにして人妻に負けたのか。あるいは人妻はいかに…

病としてのアメリカ〔改訂版〕

成熟せよ、と言われても、成熟とは果たして一体どういうことか。アメリカにはそのことがよくわかっていない。あるいはとうの昔に忘れてしまった。そしてただ自分一人だけで荒れ狂い、さまよい続けて、場合によってはところどころ崩壊して腐臭を放っている。…

大学医学部入試女性差別問題

個人的にはフェミニズムというものをどれほど理解しているかは定かでない。が、反差別の立場から、見るに見かねて述べておきたい。大学医学部入試女性差別問題について。といっても、いきなり引用から始める。 「ヨーロッパなどの外国の人たちの観察の方法と…

平成最後もカラクリ国会

ここひと月ほどだろうか、「平成最後の」というキャッチ・フレーズ。あちこちで見られる(見せられる)/聞かれる(聞かされる)日はないと言っていいくらいだ。いい加減、しつこい。からだに障る。実を言えば、それほどまでに景気が不安定なのだろう。とこ…

反カルト・反メシア・反-自意識過剰

シェークスピアが今日のような「物語/悲劇」として発見されたのは十九世紀ドイツ・ロマン派の中においてである。ニーチェはいう。 「シェークスピアについても事情は異ならない。この驚くべきスペイン風・ムーア風・ザクセン風の趣味綜合については、アイス…

近代/文学/共同体6

小川未明から。 「『こんなにおそくなってからーーー』と、おばあさんは口のうちでいいながら戸を開けてみました。するとそこには、十二、三の美しい女の子が目をうるませて立っていました。『どこの子か知らないが、どうしてこんなにおそくたずねてきました…

近代/文学/共同体5

「周知のように、徳富蘆花の『不如帰(ほととぎす)』(明治三十一~三十三年)は、結核で死んで行く浪子をヒロインとする。彼女は母をやはり結核でなくし、気の強い継母にいじめられて育つ。その点で、これは日本古来の『継子(ままこ)いじめ』の物語を踏…

近代/文学/共同体4

内村鑑三があれほどキリスト教という言葉を乱発させながら、しかし、彼が目指していたものは本当は何だったのだろうか。内村自身、こう書いている。 「全力をあげて入信に抵抗していたころから、《すでに》私はそれを感じはじめていました。宇宙には《ただ一…

近代/文学/共同体3

さて、「内面」を問題にするという転倒行為。ここで代表的に取り上げられているそれは言うまでもなくキリスト教である。明治の日本「文学」の中で、キリスト教はいかに機能しただろうか。例えば、田山花袋。「田山花袋という症例」あるいは「症例としての田…

近代/文学/共同体2

「町外(はず)れの光景は何となく人をして社会というものの縮図でも見るような思いをなさしむるからであろう。言葉を換えて言えば、田舎(いなか)の人にも都会の人にも感興を起こさしむるような物語、小さな物語、しかも哀れの深い物語、あるいは抱腹する…

近代/文学/共同体1

「これはツルゲーネフが書きたるものを二葉亭が訳して『あいびき』と題した短編の冒頭にある一節であって、自分がかかる落葉林の趣を解するに至ったのはこの微妙な叙景の筆の力が多い」(国木田独歩「武蔵野・P.11」岩波文庫) 「叙景の筆の力」とある。「…

制度としての「自由」

とうとう本格化するTPP。以前にも触れたが、当面の必読書(入門書)はこれ。 堤未果「日本が売られる」(幻冬舎新書) とはいえ、新自由主義という世界的な流れは、未知の「風景/内面/告白/病/児童」という「制度」を、「文学」の次元でもまた出現させる…

生産/投機

生産(メーカー)はいいけれど投機はいけない、などと言う資格がどこの誰にあるのだろうか。それ以前に、生産と投機(商人資本)とはそんなに違ったものなのか、と問う必要がある。 「たとえば、今日、市場経済の調整機能を讃美していた人たちは、それがうま…

十八年前の予言

「アンダーソン氏」とあるのは「ベネディクト・アンダーソン」のこと。以下、読んでみて下さい。 「アンダーソン氏の『想像された共同体』という概念は、若いマルクスが国家を幻想的な共同性とみたことから来ています。吉本隆明のいう『共同幻想』も同様です…

「近代国家」と「見えない検閲」

「解釈」次第で国家はどんな(政治的/宗教的/社会的)検閲をも可能にする。しかもそれは「信仰の自由」の名の下で行われる。柳田國男や折口信夫の言動に言及しつつ柄谷行人はこう述べる。 「『信教ノ自由』という条項ーーー重要なのは、柳田のいう『老政治…

持続可能な天皇制

柄谷行人は小林秀雄の次の部分を引いている。 「{国民は黙って事変に処した。黙って処したという事が事変の特色である、と僕は嘗て書いた事がある。今でもそう思っている。事に当って適確有効に処しているこの国民の智慧は、未だ新しい思想表現をとるに至っ…

水道事業「民営化」の恐怖

↓ https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181104-00000536-san-hlth 滋賀県在住者としては自分自身のこととしては当然、さらに特に下流域の地域住民に対する自覚的責任感を持たねばならないと考える。 BGM

お昼寝中

でも、何だか違和感が———。 というのも、沖縄県浦添市の公園に除草剤「ラウンドアップ」が撒かれていたのだから。民間企業に丸投げするとそういうことになる。 BGM

無責任な、余りに無責任な

2018/11/3(土)朝日新聞「社説」で「出入国管理法改正案/外国人労働者受け入れ問題」について「責任をもって示すのが政府の役目」と述べて安倍政権の姿勢を批判している。が、その批判は一読者にとって虚しく響くほかない。安倍政権が持ち合わせ…

フランス、特定地域での腕の先天異常

↓ https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181101-00000053-reut-eurp 「トウモロコシやヒマワリが育つ穀倉地帯に住んでいる母親たち」、という共通点。「トウモロコシやヒマワリ」と言えば「米モンサント社」(現・独バイエル社)が超有名。 BGM

TPPと謎の判決

背後関係の一つは多分こういうこと。 「90年代後半のアジア通貨危機で、IMFが融資条件に要求した構造改革に米韓FTAが追い打ちをかけ、国内の公共財産がこれでもかとばかりに民営化され外資に吸い上げられた結果、格差と貧困が深刻化した韓国」(堤未果「日…

日独ファシズムの相違

大日本帝国指導者層とナチス・ドイツ指導者層のファシズムとを同じ次元で語ることは事態の展開とその素地を見誤ることになる。ナチス指導者層の多くはいわゆる「ゴロツキ」上がりの権力亡者/誇大妄想者によって占められていた。一方、大日本帝国指導者層の…

常套句問題

一般的なマスコミ報道よりも遥かに面白い記事/言葉に出合うことが時々ある。それは週刊誌であったりネット空間だったり子供らの露骨な質問だったりする。その瞬間、それまで見えなかったものがたちまち可視化されることがある。しかし、「見えない」のはな…

村上レディオ(2018.10.21)

村上春樹はカヴァー・ヴァージョンを聴くのが好きなんだそうだ。いろんな楽曲のね。コレクションも相当なものらしい。そんなわけもあってか番組の後半でビートルズ“GET BACK”のジャズ・アレンジがかかったんだけど、そこでピアノを弾いているのは何と大西順…

コンビニ人間・感想

村田沙耶香「コンビニ人間」文春文庫 一般社会の中に上手く溶け込めない主人公。彼女はマニュアル通りに振る舞うことでようやく「まとも」な人間として扱われている。周囲は彼女を「治そう」とする。彼女もまたマニュアル通りに動いている限りで順調なコンビ…

沖縄県米軍基地問題と日本政府

国家的暴力とは何か。先日、沖縄県知事=玉城デニーと安倍首相との顔合わせがあった。資本主義が今日のようになる遥か以前、資本主義システムがまだ「グローバル資本主義」を達成するよりもっと前の発展途上の時代にあったような事態が、なぜ、2018年の…

病状推移

この一年というもの、ろくに本も読めないような状態が続いていた。鬱病というものは本当に気長に考えておかないと、いつ、どこで、どんな状態に陥り、そしてそれがいつまで、さらにどのように推移して行くか、てんでわかったものではない。実に難儀だ。 その…