2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧
二〇二五年六月三十日(月)。 早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸…
さそり(後半) 会議を終えた可奈は前回と同じ議論へ戻ってきたことに虚無感を覚える。前々回もそうだった。疲れるわけではないが繰り返される同じ光景の中にいる自分を振り返るたびに可奈自身の体もともすれば空洞のように思われてくる。互換性がありそうと…
二〇二五年六月二十九日(日)。 早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(…
さそり(前半) 幼馴染の可奈と可一は通勤電車でいつも向かい合って腰かける。ある朝、可奈の胸にさそりのブローチが光っているのに可一は気づいた。いい相棒が見つかったのか、と可一は思った。 「やあ」 「おはよう」 「光ってるよ」 「そういうこと。これ…
二〇二五年六月二十八日(土)。 早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(…
キャンディ 中野田はいつもデクスにキャンディの袋をしのばせていた。キャンディの種類はレモン、梅、ヨーグルト―と様々で、彼は仕事中にストレスが溜まってきたとか返事待ちだとか言って、よくそれを引き出しから取り出して口に放り込んだ。中野田にとって…
二〇二五年六月二十七日(金)。 早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(…
白い午後(下) 気づくと電話のベルが鳴っていた。梨奈からだった。梨奈の声を聞くとこのところ麻亜梨は凍てついていた心がとたんに溶け広がっていきそうな緊張のほぐれを感じる。疲れから解放される気がする。肺活量がいきなり三倍ほども増えるような感じさ…
二〇二五年六月二十六日(木)。 早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(…
白い午後(中) 麻亜梨は代理とのことを梨奈にほとんど話していない。梨奈と出会ったのがつい最近だからという以上に梨奈の性格を考えたからだ。電話で話していると莉奈はひと言ひと言に気を遣ってくれる。周囲から梨奈がどんなふうに思われているかはわから…
二〇二五年六月二十五日(水)。 早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(…
白い午後(上) バイセクシャルっていうのか---。麻亜梨がそう知ったのは高校二年生の終わり頃だ。ふだん女子生徒とばかり付き合っている自分はてっきりレズビアンに違いないと思っていた。ところがひとりの女子との恋愛が破綻すると次はまたもうひとりの女…
二〇二五年六月二十四日(火)。 早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(…
「四年目の日差し」 一九八六年、雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律、いわゆる「男女雇用機会均等法」が施行された。それから四年。 「わからないな。どうして来なかったのか」 「どうして行かなきゃならなかったの」 「一緒…
二〇二五年六月二十三日(月)。 早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(…
買物帰り(下) あけ美は顔をあげてママに話しかけた。 「ママの好きな大根の料理って何かある?」 「大根の料理?」 面白いことを聞くなあという表情でママは珈琲カップを四つ取り出してきた。 「おでん、かな」 「おでん。無難すぎない?」 「好きな料理っ…
二〇二五年六月二十二日(日)。 早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(…
買物帰り(中) この仕事を始めてからわかってきたことがあけ美には幾つもあった。例えば自助グループも万能ではないということ。弁の立つ人間ならどんなテーマでも大きな声でしゃべってしまえる。それはそれはまたとないストレス解消になるだろう。しかし同…
二〇二五年六月二十一日(土)。 早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(…
買物帰り(上) あけ美はパジャマ姿のまますっぽり炬燵にもぐり込んでうとうと居眠ってしまっていた。気づいて時計を見るともう午前十一時を回っている。 (いけない、今日は安売り―-) 炬燵からじたばた這い出すと着替えを済ませてトートバッグを掴み、買い…
二〇二五年六月二十日(金)。 早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸…
二〇二五年六月十九日(木)。 早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸…
各駅停車(後半) 酔客たちは騒ぎながらぶらぶらとまみ子たちが腰かけているベンチの方へ戯れてくる。酒の臭いがまみ子の顔に吹きかかる。悪い予感。彼女は茂の顔をちらと見たが彼は相変わらず向かい側のホームを眺めて何か思い出しているようだった。 「野…
各駅停車(前半) バスを降りていつもの私鉄駅で急行電車に乗り換えるのが、まみ子の会社帰りのコースだった。私鉄駅のホームで電車を待っているとき、この春からよく見かける顔がひとつあった。それはこの年の四月、まみ子の勤める会社に入った茂だった。彼…
二〇二五年六月十八日(水)。 早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸…
送り 親族が棺を取り巻いているその後ろで、正規たちは黙って葬列の出発を見守っていた。 正規は、さきほどから目にハンカチを当ててうつむき続けている久美子の姿をみつめ、つい三日前に彼女と交わした言葉を思い出していた。 「あなたはうすうすわかってる…
二〇二五年六月十七日(火)。 早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸…
展示会(後半) 石の上に亀はもういなかった。敬郎と莉香はだまって岸辺を歩いた。何年か前、無理矢理おしゃべりすることはないだろう、それとも何かあるのかい?と敬郎に聞き返されてから彼女ははたと気づいたように、それもそうかもと考え直し、彼の前では…
展示会(前半) そこにはまゆみの作品が三十点も掲げられていた。 会場を一周してみた敬郎は噴水の見えるホールの隅のベンチで缶コーヒーを飲んだ。噴水の周りで家族連れが立ち止まり立ち去っていく。この坂の先には市立の大きな公園がある。かれらはそこへ…
二〇二五年六月十六日(月)。 早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。 昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸…