2017-01-01から1年間の記事一覧
303.こんな夜更けが最後の秋に自首しよう 304.病んだ魚河岸びりびり剥がれる錆音 305.商館だったという罅を照らしている月夜 BGM-A
300.投げ出しそうな足を組んで居る休日 301.誤りでもなく編曲する今日も 302.赤とんぼが止まりに来た試験放送を聴く BGM-A
297.親不知の崖に赤とんぼ寄り添う夕空 298.わさわさと畑を鳥が病んでいる 299.返す波茄子チャーハンの誘いに乗ろう BGM-A
294.席替え思い出を立て直す 295.異郷船団が語る葡萄の房を齧りつつ 296.暮れゆく国から出張して来た古書市が咲く BGM-A
291.仕事がない九月の避暑地の殺人鬼 292.見渡すばかり暮れていく国道沿いの大根畑 293.利き酒に轆轤回して居るここ二三日 BGM-A
288.雨を見つめる今日も見つめる殺し屋 289.雨が降りまた降り佇む京都店 290.秋寂の手紙読む手のさらに寂しき BGM-A
285.百舌鳥の居た枝の振え朝寒を知る 286.しぐれています列車の肌が告げて行く 287.黄土など忘れているというではないが BGM-A
282.李に教わった酒鋪の灯が落ちる霧雨 283.もう飲めないと告げる李は朝市へ出た 284.古酒が間に合った秋刀魚を持たせる BGM-A
279.稲光る未明の切り込み魚の跳ね居り 280.屈曲に学ぶジャズが開く九月空 281.ナハト・ムジーク・ナハト輪舞が入り江に BGM-A
276.すばしりと読むザンギリ頭の富士薊 277.去年の実を買いそびれたまま実山椒 278.宵待ちを蕎麦屋の小袖が読む三国志 BGM-A
273.総社から向こう霧に泣いている実り 274.切れ味は秋の飲口を頂く 275.粟の穂の張りつや月の雫を見て居る BGM-A
270.新宿の月がメールほろ酔わせて居る 271.須磨で出会って須磨で沈んだ石山へ行く 272.不動産屋へラブレター首を洗って待ってろと BGM-A
267.秋の月が刺さっている宅地の宵の間 268.自転車を押す石垣に露の残れる 269.巡業稼業にも慣れてきたチューニングが早い BGM-A
264.思いがけず空透き通る果てまで 265.スニーカーを新調している二三軒 266.ガラス戸の入り陽を曲げる竹人形 BGM-A
261.蜘蛛の巣が破裂する索漠の想いばかり噴水 262.日暮れて幻獣は暴れもせず吠えもせず 263.降ったり止んだり九月の雨がもうそこ BGM-A
258.胃に疲れがもう午前五時 259.適度に仄暗いベッドの緊張をほどく 260.一人になって日陰に入って思い出が去る BGM-A
「夜の副読本」 見あたらない夜の副読本を探す 味気なく白茶けた蛍光灯 飲み残した紅茶がカップの底を黒ずませている 追い払えない澱みのうちに 意識の扉をやや広げよう 沈んだものどもを観察しよう とはいえど言われぬとも 季節は少し過ごしやすくなった 峠…
255.どこまで読んでも終わらない砂漠を歩く 256.駅のホームがあったらしい鉄路の夏草 257.芒ばかりになるというシャッターを切る BGM-A
252.深夜を季節替わりの肌になる 253.寝るでもなく一段と強く降り出した朝 254.シャッターの上がる音が霧の向こう BGM-A
BGM-A
「閉所式」 避けることができるなら 考え 避けることができるなら 殺され 避けることができるなら なまける 夕闇に 風が死に 夕闇に 薔薇の花はますます黒く輝く 夕闇に 浜辺を青い女の目はさまよう 虐げられたノートの上に 宝石箱はどっしり置かれ 虐げられ…
「未遂」 自殺の苦しさ 未遂の傷痕の精神の痛み 自殺の苦しさ 未遂の傷痕の精神の滑落 自殺の苦しさ 未遂の傷痕の精神のむなしさ このむなしさに捧げるものもまたむなしい 自殺志願はいつものこととわりきって 刃物をこっそり持ち出す真夜中 右手の先でそっ…
「止まった日常」 ページを閉じた 日常が止まる 宙ぶらりんの時間がしのび込む 楽しくもなく苦しくもない宙ぶらりんの時間 一体何を知ればいい コップの水を飲み干した 日常が止まる 予定になかっためまいに襲われ 楽しくはないが苦しくもない未定の時間が延…
「ごきげんよう、浮き世夫人よ」 浮き世はこなごなに砕かれている かつてわたしたちは浮き世を大いに愛した 今はもう死ぬことも それほどわたしたちをこわがらせない 浮き世をさげすんではならない 浮き世は色どりと野生に富んでいる 古い古い昔からの魔力が…
「写真」 手紙が届いていたらしい こんな時代に 手紙でなければならなかったらしい こんな時代に 違うのさ よく見て 一九七二年なのさ それが書かれた本当の日付け 銃撃戦の吐く息が止まっているだろう 雪降る 死体が浮んでいたらしい こんな浜辺で 死体でな…
「不眠症」 思ったことはないだろうか 生まれてきたことが間違いだったと 思ったことはないだろうか 愛したことが間違いだったと 思ったことはないだろうか 独りで死ねたらどれほどいいかと 思ったことはないだろうか 誰かのために生きているのでないのなら …
「’70年代三条木屋町」 安物のストリングス 立ちのぼる’70年代 病んできた無数の言葉が痛み一つない言葉へ途端に吸い寄せられながら置き換えれる 街の手品師たち 石畳に立ち尽くして見上げる月はいつも無口で気まぐれで 幾つもの痛みの群れ 置き去りにされた…
四年ほど前になる。滋賀県大津市内で民俗学のフィールドワークを単独で行っていた。中世から第二次大戦をまたいで様々な職業集団が滋賀県内を回遊していたことがわかる。しかしサンカのこととなると一向に情報量が減少するので困っていた。この三年ほどで得…
(1)中途半端に残ってしまったご飯を簡単な夜食に応用してみよう。用意するスパイスは以下の通り。塩(ほんの少し)、胡椒(適量)、味の素(適量)、ガーリック(適量)、バジル(適量)、砂糖(少々)、パプリカ(少々)。 (2)竹のしゃもじ。冷えたご…
(1)きくらげ(一片)を水で戻す。 (2)薄力粉を小型ボールで水に溶く。お好み焼きなどは強力粉を用いるが、そうではなく、クレープを作る時の要領で薄力粉の口当たりと柔軟性を活かそう。ここが味噌だよ! (3)ねぎ、きくらげ、共に1センチ四方よりも…